前面道路は4mの狭さにもかかわらず交通量が多く、左右はRC造の4階建以上の建物、奥はさらに高いところに木造2階建が建つ傾斜した谷間のような敷地でした。風致地区の規制やガケ地条例を検討し、建物は土留め壁として存在するようコンクリート造となっています。そこに硝子と木を組み合わせた外観は重さと軽やかさが交錯し新しい風景を作り出すことを意図しています。周囲からの目隠しを兼ねて造られた木造の離れのある庭側は、とり囲擁壁や緑化基準をクリアするよう植えられたたくさんの樹木により、柔らかく包み込まれるような雰囲気をつくっています。