40年前の建築を減築し仮設に利用しながら行った、小児科内科医院の建て替え計画です。この地域のかかりつけ医であった先代の意思を受け継いだことを表わすよう、旧医院の風情を残す配置、空間構成、仕上の計画を行いました。 自立したRC壁と、細い柱で支えられた屋根の隙間から入る直射でない光が、静かに空間を満たしています。道路側の濃い緑と対比する花木の多い繊細な緑に囲まれたこの建物は、古くからのなじみのような姿をして患者さんを迎え入れています。