かわつひろし建築工房 | AAE
22686
portfolio_page-template-default,single,single-portfolio_page,postid-22686,qode-social-login-1.0.2,qode-restaurant-1.0,,select-theme-ver-4.6,vertical_menu_enabled,wpb-js-composer js-comp-ver-5.5.5,vc_responsive

AAE

マンションのフルリノベーションの計画です。

クライアントは平日は佐賀県内で勤務し、週末を福岡市内で暮らす2拠点生活を行っていました。当初私たちも協力をして床面積の広い物件を探しておりましたが、最終的に所有物件のフルリノベーションに至りました。12階建てマンションの7階に位置し約60㎡の物件は、1フロア3区画の西側であったため北・南・西側に窓があり、南側にリビング・ダイニング、北側に小さい居室、中央エリアに設備系の部屋を配した標準的なプランでした。

限られた範囲、さらに水回りやパイプシャフトの位置が決まっている中で、人の動き(動線)をテーマに様々な可能性を探った結果、北側にリビングダイニング、南側に大きな寝室を配し、中央のキッチンエリアと洗面浴室エリアの各々の動線により全体に回遊性を持ち、最も廊下面積の小さいプランが採用されました。

リビング・ダイニング・キッチンは中間期には玄関を含めた広いスペースとなります。夏季・冬季は建具壁により玄関スペースと間仕切ることで空調環境を保つことができます。ここは室内の配色・照明ともに落ち着いた雰囲気とテクスチャーの仕上げを施しました。利用時の必要に応じて建具壁で間仕切ることができる洗面・浴室・WCは、廊下を介してリビング・ダイニング・キッチンと一体化した空間です。明るさを抑えたこれらの空間の奥にある寝室は、リビング・ダイニングを超える広さを持ち、南向きの明るく光にあふれた空間で、他の部屋との差別化を図っています。

今後、マンションのリノベーションはますます増えていくことでしょう。今回の計画を通して、一つの方向性を模索しています。

 

所在地:福岡県福岡市
延床面積:62.7㎡
主体構造:RC造
写真:YASHIRO PHOTO OFFICE