CONCEPT

かわつひろし建築工房は、機能性や快適性を十分満たした上で際立つデザインを持つ「もの創り」を心掛け、設計活動を行っています。どの建物もクライアントと私達の事務所、施工者による協働の結果として創りだされたものです。

小さな事務所ですが、住宅、事務所、医院、病院、児童福祉施設、保育園、宿泊施設、寺院、店舗、スーパーマーケット、倉庫等、様々なタイプの物件を手掛けてきた点が、私達の事務所のひとつの特徴といえます。それは日常生活が営まれる場である住宅の設計を基本に据えた上で、様々な要望に答えることができる事務所だからだと自負しています。

建築について

自己完結することなく「環境との関係性」を大切にすること。また、色々な意味で「背景」として存在するように心掛けること。そして、美しいこと。これが、私達の考える「建築」です。

私たちのデザイン

シンプルな造形にこだわり、素材に対する素直な感性を研ぎ澄ませること。住居を住むための器、そこに住まう人や生活を料理と例えるなら、盛られた料理をそっと引き立てる白磁や粉引きの器のような建築を考えています。 派手なオブジェのようなもの、絵付けで飾られたものや土っぽいものの魅力を否定しませんが、主役である中身(人・生活)を疎かにして、それらの魅力が成り立つこともないと考えています。雑味を削る行為とまがいものでない素材によって、生活に寄り添う「住むための器」を創りだすこと。これが私達のデザインの基本姿勢です。

住まいにおいて大切なこと

住まいで一番大切なのは、そこに住みたいという気持ちです。私達はクライアント(依頼主)とのお話のなかから動機付を行い、住まいのテーマを探しだし提案します。建物の完成まで(時にはその後も)それを繰り返します。住宅の設計は特に時間や体力を要する仕事です。それは私達のみならず、私達に依頼されるクライアントも同じだけの時間や体力を要するものです。

設備について

近年、住宅における設備の割合が増え、重装備化しています。太陽光や地熱、雨水等の自然エネルギーを活用するパッシブな設備システムの運用にも興味があり、時々チャレンジしています。 ただし、これらはアクティブなシステム(機械式設備)と比較して、コストパフォーマンス(費用対効果)に優れているとは言えず、導入には十分な検討が必要です。また、雨仕舞と密接に関係するため、建物への負担の少ないシンプルな設備をお勧めしています。 設備は躯体の寿命よりはるかに短命ですので、メンテナンスや交換等も十分検討する必要があります。